稲村和美 いなむらかずみ / Kazumi Inamura
1972年 大阪生まれ
1991年 奈良県立奈良高等学校卒業
両親、姉妹の4人家族の長女として、ごく普通のサラリーマン家庭で育つ。
こどもの頃の夢は、ピアノの先生。小学校で吹奏楽、中学校でギターマンドリン部、高校で軽音楽部(キーボード&ボーカル。ただし歌は上手くない)。スポーツは苦手だったため、部活はすべて音楽系。
進学先として法学部を選んだ。実は入学後に自分の興味は社会学だった!と気づいたが、時すでに遅し。ただし法学部での学びはその後の財産に。
1992年 神戸大学法学部入学
1996年 神戸大学法学部卒業
1998年 同大学院法学研究科法社会学専攻修士課程修了
一年浪人して神戸大学へ。大学3回生の時に、阪神・淡路大震災。奈良の自宅から遠距離通学で自身は被災しなかったが大学が長期休校になり、避難所で泊まり込みのボランティア活動。自治に出会う。
その後、大学でボランティアセンターを立ち上げるとともに、被災者の住宅再建が進まないことに疑問を持ち、被災者支援政策の勉強会に参加。尼崎市議に出会ったのがきっかけで、大学院修士課程在籍中に尼崎市議会会派スタッフになる。
1998年 神栄石野証券株式会社(現SMBC日興証券株式会社)入社
2002年 SMBCフレンド証券株式会社(現SMBC日興証券株式会社)退社
神戸に住みたくて、神戸本社の証券会社へ。前半の2年半は、営業職。三洋、山一証券が倒産した直後の入社での飛び込み営業で鍛えられるとともに、金融や経済の基礎を学んだ。
途中で会社が合併となり、後半の2年は東京本社の人事部へ異動。新人研修等を担当した後、部下から上司への多面アンケート評価導入など、給与・人事評価制度の改革プロジェクトに従事する。
退社して東京から関西に戻り転職活動をしようと考えていたところ、尼崎市長選挙のスタッフとして声がかかり、チームの一員として市民派・白井文さんの「私たちの市長」誕生を支える。
2003年 兵庫県議会議員(尼崎市選挙区/2期)
無所属で当選後、会派に所属せず一人会派で活動。費用弁償制度への問題提起や政務活動費の領収書の自主公開など、一人でできることから取り組むとともに、とりわけ震災以降の多額の借金が課題となっていた財政問題を中心に活動。
県議になって2年目に娘を出産。
2010年 兵庫県議会議員辞職、尼崎市長就任(3期)
前市長のバトンを引き継ぎ、無所属で市長選挙に出馬。当時の全国最年少の女性市長として尼崎市長に就任。当初は娘を保育所に送ってから市役所に出勤する日々だった。
途上だった行財政改革を引き継ぐとともに、「課題先進都市から課題解決先進都市へ」を合言葉に財政再建、少子化高齢化に対応したまちづくり、経済と環境の共生、まちのイメージ向上に注力。
自身の原点である自治のまちづくりを軸として、市役所改革、民間企業やNPOとの連携強化による取組を積極的に推進。
2022年 尼崎市長退任
最重要課題だった財政再建について一定の成果が出たことを区切りとして、3期をもって尼崎市長を退任。「市民との連携に支えられた」と振り返る。